1974-04-01 第72回国会 参議院 予算委員会公聴会 第2号
どもが、ごく最近までは、地力の低下でたいへんだぞ、たいへんだぞと申しましても、農家のほうに、その年その年は地力が低下しているにもかかわらず比較的よくとれてきたために、なかなか聞き入れていただけなかったわけでございますけれども、昨年ぐらいあたりから、これはやっぱり地力の低下というのはたいへんなことであるということを各地の農家で気がついていただいたことと、それから肥料が、どうも石油危機以来、とんでもない人造肥料
どもが、ごく最近までは、地力の低下でたいへんだぞ、たいへんだぞと申しましても、農家のほうに、その年その年は地力が低下しているにもかかわらず比較的よくとれてきたために、なかなか聞き入れていただけなかったわけでございますけれども、昨年ぐらいあたりから、これはやっぱり地力の低下というのはたいへんなことであるということを各地の農家で気がついていただいたことと、それから肥料が、どうも石油危機以来、とんでもない人造肥料
で、ちょっと時間が過ぎたので少し先にいきますが、まあそういうわけでありますけれども、一方それに対して、それでは化学肥料とそういう堆・厩肥投与の増大という関係はどういうふうになるかということでございますけれども、すでに私どものだいぶ ——三代ぐらい前の教授でございますけれども、麻生慶次郎先生という方が述べていらっしゃるわけですが、合理的農業というのは厩肥と人造肥料の併用によって完成されるものだということが
だから、だんだん人造肥料をまく、金肥をまく、そして、そのためにまた土地の生産性というものは落ちてきつつあるわけでしょう。鉱害の農地というのはもっと落ちて悪くなっておるでしょう。だから、この点は、農地局長さんのほうで、一体鉱害復旧にどういう対策をとって、四十七年末までに少なくとも農地を積極的にやろうとするのか。いまわれわれのところで一つの団地をつくって復旧しようとした。
又蔬菜栽培をやつておる人たちは、これは無論前から肥料をやつておるのでありまして、ブラジル農業に人造肥料を導入したのは日本人であると言われておりますが、一般の人は今なお十分の肥料を用いないで農業をやつております。併しだんだん日本移民の中から施肥農業が始まりつつある、こういう状態であります。
農家経営に必要な肥料その他の必需物資の価格についての御心配は御尤もでありますが、これに対してただ拱手傍観をしておるというわけではないのであつて、御承知のように戦後殆んど有機質肥料として満州大豆搾り粕というふうなものの供給を仰げなくなつた状況の下においては、先ず第一に硫安のごとき人造肥料の増産を図ることが急務であります。この点については政府は主力を増産計画に向けたのであります。
むしろ人造肥料なしに耕作することがいいのだというようなそういう議論が生れ、協会ができ、月刊の機関雑誌すら出しておるくらいでありまして、これはいろいろ農業の技術の面において改善を加えまするならば、まだ反当收穫を増し得る可能性はあるのであります。それにいたしましても、価格の点において、生産費を償わないような価格であるならば、農家は増産に盡力いたしません。
壤土というような土地はあまりに少い、ずいぶん荒れ切つた草原地帶でありますが、これに対していろいろと改良を施しておるようでありますが、先ほど申し上げました人造肥料が加味せられるので、あるいは将来酸性土壤になるようなことがないかという心配もありますが、しかし石灰も相当使つておりまして、これに中和をいたしてその心配のないようにいたしております。
更にアメリカにおきましても最近人造肥料の使用量が非常に殖えておるという点にあると思うわけであります。統計等を見ますというと、アメリカの農業において人造肥料を使用する数は非常に少なかつたのでありますが、一九三三年以降漸次殖えておりまして、特にこの第二次世界大戦前後から急激に増加しておる。そうしてアメリカにおきましては土壤の酸性化を阻止するために、特に石灰の使用量が非常に大きくなつておる。
デンマークではたつた二キログラムしか使つていないのに、日本では二十二キロもの人造肥料を使つている。それで酸性過多の結果水素イオンが段々惡化し減つている。近海魚も減つてしまう。何億円も戰前收入のあつたものが今では減つてしまつて困る。これは我が國の一つの大問題であります。だからして農業生産と工業生産とが同時に考えられ又人口問題に影響して來ると思う。
巧遅よりも拙速を尊ぶという言葉がありますが、先ほど私が申しました肥料の点から考えましても、現在におきましても本年の五貫五百の肥料がはたして手にはいるであろうかどうかということを、農家は心配しておるのであります、推肥の点におきましても、もうすでに今までの田畑を養うために全力を注いで、ようやくにして今日の収穫をあげておるのでありますから、この上に百五十五万町歩を開墾いたしまして、それに必要量の人造肥料、
無いところから物を作つて行くと申しまするのは、例えばこの空氣中の窒素を固定化して人造肥料、化学肥料を作る。今まで余り顧みられなかつたところの海洋、海の資源を科学的に利用して、そうしてこれを一つの経済的価値のあるものに作つて行くとか、或いは又山林におけるところの材木も鋸屑を、ここにバクテリヤ、酵素を作用せしむるならば、パンができるというようなこともいわれております。